6.漫画・アニメの最近のブログ記事

少し前に駅のホームに、"You are what you buy."と書いたクレジットカードの広告があった。
それを見て、


You're not your job.
You're not how much money you have in the bank.
You're not the car you drive.
You're not the contents of your wallet.
You're not your fucking khakis.
You're the all-singing, all-dancing crap of the world.

と云う『ファイト・クラブ』の一節を思い出して、プロジェクト・メイヘム!とか思っていた。

そして、最近更新頻度が上がっているblogを今日も書いてみたらんと思って、最近買ったものを書こうとしている私は、タイラー・ダーデン風に言えば「消費社会に去勢された屑」ということになるのだろうか。

ちなみに私は、『ファイト・クラブ』が非常に好きな映画のひとつなのだけれど、これを好きだと公表することには『恋する惑星』が好きだと公表することに感じるような抵抗を感じない。
それはおそらく、『ファイト・クラブ』が大手レンタルビデオチェーンなどでは「カルトの名作」―初めてこのフレーズを見たときには驚愕した。だって、私はこの作品が名作だとは確信していたけれど、それにカルトのという限定がつくとは考えたこともなかったからだ―と言われているように、『ファイト・クラブ』好きはそもそも何かしらのポジティブな意味づけを与えられることが少ないように思っていたからだ。
けれど、そういった傾向は、言わば卑屈に裏返しにした差別意識に他ならないのであって、どんな映画でも好きだ、とどんどん公言していったろうかしらん、というのは既述の通りである。

さて、私が買ったものの話だった。
所詮はそれらのものを買った私、ではなくて、私が買ったもの、でしかないのだけれど。

まずは、直火式のエスプレッソマシン―マシンと言っていいのだろうか―。
購入したのは、ベタにビアレッティ。
珈琲店で購入したところ少し割高になってしまったのが若干の後悔。
それでも、本当はAlessiのクローム具合がええなあ、とも思ったけれど、直火式に1万円以上出すくらいなら、コーヒーメイカーを買うよ。
今まではペイパードリップで淹れていたけれど、これでエスプレッソ飲み放題じゃ、と思っていたけれど、やはり専門店なんかで飲む機械式に比ぶれば風味は落ちる。
それでも、家で飲める悦びはうれしい。
何せ自分、ヒキコモリですから。

次は、BOBLBE-Eのバックパック。
ハードシェルタイプの、あの、亀の甲羅みたいなやつ。
自由が丘の店に行ったところ、外に実際に亀が飼われていて笑った。
購入したのは、MEGALOPOLISが予想以上に大きく、滑稽にならない自信がなかったので、ひとつ小さいPeoples Delite。これで自転車に乗っているときの背中の蒸れが軽減される。
切実な問題なのだ。
シンプルに黒と思っていたけれど、意外とシルバーも良かったので、シルバーにした。
ステッカーでも貼ろうかと思ったけれど、家にあったステッカーが、恵比寿の「ぶた屋」に行ったときに貰った若干リアルなぶたのシールしかなかった。
これでも良いか。
本当ならば、好きな言葉でも、例えば"Look if you like, but you will have to leap."でも入れたいと思ったけれど、実際にこの奇妙な形状をしたバッグを背負っていると、それって空飛べるの、とか聞かれるらしいので、やめておこうかとも思う。でも入れるかもしれない。

また、ポスターフレームも買った。
引越す前も一時期以降部屋のポスターが煩くなったのですべて引き剥がしていて、今の部屋でも全く貼っていなかったけれど、大きく壁が開いたので、据え付けた。
これから毎日、壁には熱唱する大きなヘドウィグが居る。

最後は、漫画。
『ナチュン』。
富山大学人文学部准教授兼漫画家という不思議な作者だ。
漫画も少し奇妙で、


事故により脳の左半球を失った天才数学者が、イルカの生態を延々映したビデオを「数学論文」として発表。学会では困惑と失笑を買っただけだったが、図書館でその映像を見た主人公の青年は、奇妙なトリップ感覚とともに神の啓示のようなひらめきを得る。
(http://book.asahi.com/comic/TKY200703140195.html)

というぐいぐいと引き込まれる冒頭から始まった後に続くのは、主人公の青年がフィールドワークのために訪れた沖縄での日々。
アウトローの漁師や、言葉を解さない女性との日常。まさに、磯の香りが漂ってきそうな日常と、SFとが完全に渾然一体となっていて面白い。
『AKIRA』で金田が人工サンマをガシャガシャ/ぐァつぐァつと食べているシーンのような風景が続く。
2巻で、何かが起きそうな気配はあるけれど、これから先がとても気になる。
おもろいよ。

以上。
私が買ったもの。
それだけ。

mixiの新井英樹コミュニティで、『ザ・ワールド・イズ・マイン』復刊のニュースが!
http://www.manganomori.net/list.asp?listid=40
エンターブレインから「完全版」としての復刊だそうで、幾分かでも描き加えられていることを願ってやまない。いやまあ、復刊だけでも嬉しくてしようがないのだけれど。

どうして『ザ・ワールド・イズ・マイン』がコアなファンこそ居れ、絶版のままだったかというと、他の新井作品のように、ファン層が狭かったということもあるのかもしれないが、やはり911テロの影響が大きいのだろう。何せ、『ザ・ワールド・イズ・マイン』はテロリストが主人公なのだから。勿論、テロリストをヒロイックに描いているわけではないのだけれど、一部分だけ抜き出せば、そう受け取れる描写はいくらでもあげられるだろう。全体として見れば、そうでないことは明らかではあるのだが。

ともあれ、復刊万歳である。

長い間の休載も、許す。


ふと思ったのだけれど、『ザ・ワールド・イズ・マイン』は、ニューシネマ的なのかもしれないな。どういう意味でニューシネマ的かということはまだ纏まっていないので書けないのであるが。私はこの作品をとても好きなのだが、それは、『タクシードライバー』にピンとこない人が(信じられないことではあるが)居るように、この作品にもピンとこない人も居るのだろうな、と思った。
個人的には、この作品は、『AKIRA』や『火の鳥』と並んで衝撃を受けた作品なのだが、それは、ひょっとしたら、鬱屈していたあの灰色の中学高校時代にリアルタイムの連載で読んでいたからという個人的な事情が大きいのかもしれないな。そんな事情を差し置いても、傑作であるとは思うのだが。
ともあれ、楽しみだ。

不愉快マンガ

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不愉快マンガと云うジャンル分けが許されるなら、そこに属する唯一の漫画家、新井英樹の連載『RIN』が長期休載と、メジャーの週刊誌ヤングマガジンからドマイナー隔月誌別冊ヤングマガジンへの左遷を経て再会された。

アッパーズ休刊に伴って、『RIN』の前作にあたる『シュガー』が連載終了になってから、待ちに待った『RIN』第一話がいきなり世界タイトルマッチ獲得だったのにも驚いたものだ。プロ第二戦から世界タイトルマッチまでの盛り上げを一切拒絶した形で、リンというボクサーを完成した形で描いてしまう。そこでは、ボクサーの成長物語として読むことを一切拒絶しており、リンと周囲の軋轢と云うただただ不愉快さだけが醸し出されていた。その後何回か続いた連載でも、単純な感情移入を一切許さぬかのような、不協和音が淡々と紡ぎ出されてた。『ザ・ワールド・イズ・マイン』を始めて読んだ時から心酔し切ってしまった私のような新井信者にはそれでも愉しかったが、ボクシングマンガとしてこの作品を読んでいる人からすれば、この上なく不愉快なマンガであろうことは、明らかだった。それだけに、ヤングマガジン誌上での長期休載はとても残念なものではあったが、理解できないものではなかった。

それだけに、待ちに待った連載再開がとても嬉しかったのだが、これがまた、ねじれた展開を見せていて、相変わらずの不愉快さである。今まで徹底的にこき下ろしていた元ヤクザのボクサーの過去を、大半のページを割いて徹底的に描く。それは確かに『ザ・ワールド・イズ・マイン』を経た確かな迫力の残酷描写はあるものの、基本的な筋書きはそれこそVシネマのようなものだ。凡庸なものを凡庸に描いたものが連載第一話。これが新井英樹の才能の枯渇でないことは『シュガー』でのリンのプロ二戦目の描写の巧みさを見れば明らかなことであって、この不愉快さが更なる不愉快さの伏線であることは明らかだろう。新井作品を読んでいる人にとっては、そのことは明らかなのだが、しかし、普通の読者にとっては、これはちょっとした残酷でボクシングマンガとしては面白くないマンガ以上のものではないまま暫く進んでしまうのではないだろうか。というのが少し心配ではある。勿論、物語が転がり始めれば、感動と安易に呼ぶには抵抗を覚えるあの感覚、棍棒で殴られるような力強い衝撃を与えてくれるのだろうけれど。

もう打ち切りは勘弁して欲しい、というのが正直な所だ。

浴室で電動ノコギリを使って人をばらすと云う描写があったのだけれど、これがそのまんま『スカーフェイス』だったのでちょっと笑った。『ザ・ワールド・イズ・マイン』のタイトルも、『スカーフェイス』の中で印象的に出てくる「The World is Yours」のもじりだろうし、新井英樹はきっとこの映画が好きなんだろう。そういえば、トニー・モンタナの物真似が出来る友人は元気だろうか。


新井英樹から入ってトニー・モンタナに出る、狭い日記でありました。

不定期誌『エソラ』のvol.3を買った。
http://shop.kodansha.jp/bc/magazines/esora/
黒田硫黄の新作と五十嵐大介の新作が目当てで買った。
実際、黒田硫黄の『多田博士』も、五十嵐大介の『鬼、来襲』も非常に面白かったが、予想以上に素晴らしかったのは、加藤伸吉の『愛読者』だった。加藤伸吉は『国民クイズ』も『バカとゴッホ』もとても好きで読んでいるが、この短篇はそれ以上と言ってもいい出来のように思える。黒田硫黄にも、五十嵐大介にも、優るとも劣らない出来だ。御得意の近未来の世界観にあわせて、くすぶっている青年と、彼が拾った日記帳の中の人物とを重ねて描いている。とても美しいラストシーンだった。
この本(雑誌)は、全て読みきり書き下ろしで、漫画と小説が掲載されている。
小説パートは、絲山秋子や伊坂幸太郎など、これまた旬な作家が担当している。
図らずも、私の初絲山秋子となったのは、全てひらがなで書かれた『みなみのしまのぶんたろう』となった。他のも読んでみようか。
とても面白かった。

あと、『多田博士』に登場する久間教授がどうみてもフィリップ・シーモア・ホフマンだった。

溶け残って凍り付いた、かつては雪だった氷を見ながら、男は呟いた。「小さい頃、セメダインをこぼしたりしたろ、それが固まって出来た透明の塊。あれみたいだな。俺はあの透明の塊の中の気泡が堪らなく好きだったんだ。」それを聞いてもう一方の男はこう答えた。「くだらぬ感傷だ。だが、路上に張り付いた氷が、何かを接着しそこなった名残りだと考えるのは、中々詩的でもある」と。二人は近々、アスファルトも氷も無い場所に行くことになっている。

(3) 福島聡 『機動旅団八福神』 2巻
(4) 福島聡 『機動旅団八福神』 3巻
なるほど。何をされても絶対に傷つくことが無い福神と云う設定は予想以上に面白い。それにしたって、布施は明らかに三島由紀夫がモデルだ。エヴァンゲリオンとのあからさまな類似性はあるものの、明らかに異なるのは、この作品の登場人物は、他者と上手く折り合いがつけられている点であるように思う。少なくとも表面上は。それにしても、恐ろしく低温の戦争漫画だ。

誰も知りたくないであろう私の体質を書くと、
乾燥肌でドライアイなのである。
それに加えて心も乾いていると言うかどうかは、私の預かる範疇にないので、勝手に判断していただきたい。
血も涙も無いと加えるかどうかも基本的には専ら他者に委ねることにしているが、一応物理的な所では血と涙は存在していると思われる。
何かの比喩としての"血"や"涙"は存在しているかどうかはお好きに判断していただくとしよう。
さて、乾燥肌なものだから、顔はカサカサで所謂「粉をふく」状態で、手もがさがさで、全く困ってしまう。冬は夏よりも好きなので、過ごしやすいのだが、肌だけは全く困ってしまう。ピリピリと痛むのには全く参る。なので、レモンの香りのハンドクリームを買ったという、身長1.8メートルの男性が書くには、少々気持ちが悪いと一般的にされることを記した、それだけのエントリーなのである。
私の手からは、レモンエロー(梶井基次郎)の、或いは、トパアズいろの香気(高村光太郎)が立っているので或る。私の意識も正常に戻るとよいのだけれど。

ハンドクリームと共に、マンガ購入。

(1) 福島聡 『機動旅団八福神』 1巻
まっすぐに面白い。

(2) 五十嵐大介 『リトル・フォレスト』 1巻
ああ、ダメだ。もう五十嵐大介に嵌るのが目に見えている。

以前「ルーヴル美術館展」に行った時に、展示会場の壁が赤だったり青だったりした。なぜこんなにも極彩色の壁をつかうのだろうかと酷く違和感を感じたのだが、その理由がやっとわかった。そもそも伝統的な展示方法では、絵画、特にオールドマスターのそれは赤や青の極彩色の壁にかけられることが多いのだそうだ。それが変わったのは1936年前後らしく、現在の展示方法のスタンダードもこのころ確立されたものだそうだ。ベージュの壁紙、一定の高さに中心を揃えて展示される画、非装飾的な台座に展示される彫刻。それらは私達と絵画との身体的結びつきを解体し、私達は一個の目としてのみ作品に対峙することを許される。なるほど、一見当然だと思っている展示方法にも実は当然ではなかったのだ。


ヤングマガジンアッパーズに連載されていて、休刊に伴い最終回を迎えざるを得なかった新井英樹の『シュガー』がヤングマガジンで新連載『RIN』として帰ってきた。まさか新井英樹の作品がヤングマガジンというメジャー誌で読めるとは思いもしなかった。これは当然買わざるを得ないわけで、張り切って読んだ。

さすがは新井英樹。第一回から飛ばしてくれる。
何せ、敗北後の復帰第一戦の勝利で『シュガー』が終了してから、『RIN』開始第一話がいきなり世界タイトルマッチである。そしてまた、あっさりと第一話で勝負をつけてしまった。これが最終話と言われたとしても納得しうるような構成だ。ここから何を読み取るかは今後の連載を待ちたいが、あっさりと世界タイトルを獲らせてしまったこの作品が、平凡な作品になりうることはまず無いと言い切ってしまっていいのではないだろうか。まだ一話限りで判断するのは時期尚早かもしれないが、おそらく新井英樹が真っ向から天才を描いているこの作品は、その才能自体を描くこともさることながら、その才能が世間に、周りに受入れられる過程を描いていこうとしているのではないだろうか。そうだとしたら、才能が伸びることも必要ではなく、寧ろ圧倒的な才能がそこにあるものとして存在していた方が、周りの反応の動きは際立つ、ということかもしれない。まるで最終回かのような連載第一話から、いやおうなしに期待は高まる。

そういえば、15日の後楽園ホールで、真鍋圭太の奨励金出資者読み上げで、ヤングマガジン編集部と恐らく新井英樹の名が読みあげられていた。そういえば、リンと真鍋圭太は飄々とした感じが共通するようにも思う。新井英樹もこのキャラクターと技術双方で卓越したボクサーに注目しているのだろうか。

血か胆汁か、それが問題だ。久々に胃が壊れた。

最近、魚喃キリコを読んでいる。ちなみに、「ナナナンキリコ」と読む。羽生生純みたいだ。
一応分類としては少女漫画なのだろうか。少女漫画と云っても、20代以上の女性が主人公の作品が殆どで、男性向け漫画の分類が少年漫画、青年漫画と分類されるならば、その青年漫画に対応する位置にあるように思う。
この、魚喃キリコが頗る良いのだが、書くのが面倒になったので、それはまた、別のお話。

飽食の僕

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S.A.C. 2nd GIGの日テレのHPを今見たのだけれど、
http://www.ntv.co.jp/kokaku-s/
第二話の「飽食の僕」って放送されてないの!?
じゃああんな文章書いたところで、見たことがある人はとても少ない、というより恐らくはゼロな訳だ。
なんだそれ…。
まあ、カットするならこのエピソードが無難なのだろうけれど。

五年生

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昨日髪を切りに行ったついでにビレッジバンガードに寄り、ポップに惹かれてある漫画を買った。
それは『五年生』という漫画。
主人公は留年した大學五年生の男で、彼と就職した彼女との恋愛模様が破滅していく様子を描いたストーリー、ということらしい。
しかも、この主人公の男性、法学部らしい。これは、読まなければならないなと思い1巻と2巻を購入。誤解を招かないように断っておくが、私に別段そういった個人的恋愛体験があるわけではない。まあ、別に招いてもいいけど。
そして、読んでみたが余り面白くない。主人公の環境が似通っている分感情移入が容易かと思ったのだが、そうでもなかった。全六巻らしいのだが、残り4巻は買わないだろうなあ。
作者の木尾士目という人の最新作は『げんしけん』という作品らしいのだが、これってシュレのHPで扱われてたような気がする。オタク関係の人々に人気がある漫画家なのだろうか。

もう一冊、『不安の種』の3巻が出ていたので買った。
相変わらず嫌な感覚が堪らない作品だ。この作品は、恐怖漫画でもホラー漫画でもなく、「不安漫画」だ。1巻の帯にも書いてあるのだが、一見「恐怖」よりも恐ろしくない印象を受ける「不安」という感情の恐ろしさを見事に描いてある。じっとりとした嫌な感覚の作品の短編集だ。この3巻で完結というのは残念だが、無理に続けるよりはこのクオリティのまま終わることはある意味幸せなのかもしれない。
この作品は本当に嫌な感覚が湧いてくるので、私は夜独りでは読まないようにしている。外で読むか、部屋で読むときは昼間だ。この作品を読んでみると、私のことを臆病と笑うことは出来ないのではないだろうか。

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