神保町に行ってきた。
目的は古書店街で、新潮文庫版の大江健三郎の文庫本を探すことと、同じく新潮文庫版の安部公房の絶版ものを探すこと。
とはいっても、岩波以外の文庫はワゴンセール扱いのものが殆どで、著者別にも分かれていることもなく、見つけることはほぼ不可能であった。
絶版文庫フェアをやっている小さな店を見つけたので、安いのばかり何冊も買い込んだので、それなりに満足ではあったのだが、『終りし道の標べに』(安部公房・新潮文庫・絶版)は1200円だったので諦める。でもまあ、カミュの『カリギュラ・誤解』や深沢七郎の『庶民列伝』などが買えたのでよしとしよう。久坂葉子関連の本も買えたし。
それにしても、新潮文庫での安部公房の絶版って多いなあ。売れないんだろうな。全集が欲しい。全集は一冊ごとに表紙に金属のプレートがついてて、かっこいい装丁なんだよな。しばしば無機質と喩えられる安部公房作品にあまりにもぴったりなんだよな。色もグレーでよ。高校の時に古本屋で見てから、ずっと忘れられないんだよな。
読み終わった本は書くようにしているけれど、買っただけの本は最近は書かないようにしていた。買っただけで読まなかったら意味はないから。だが、今日は古本での収穫という日常の意味も込めて書いておこう。
寺山修司 『さかさま恋愛講座 青女論』 角川文庫 200円
寺山修司 『戯曲 毛皮のマリー』 角川文庫 500円
大江健三郎 『小説のたくらみ、知の楽しみ』 新潮文庫 100円
大江健三郎 『叫び声』 講談社文芸文庫 200円
奥野健男 『太宰治論』 角川文庫 100円
深沢七郎 『庶民列伝』 新潮文庫 100円
萩原朔太郎 『詩の原理』 新潮文庫 200円
カミュ『カリギュラ・誤読』 新潮文庫 200円
宇佐美斉訳 『ランボー全詩集』 ちくま文庫 300円
富士正晴 『贋・久坂葉子伝』 講談社文庫 500円
高階秀爾 『20世紀美術』 ちくま学芸文庫 400円
そう、買いすぎたのである。
